3月22~24日の井仙研修「心のスイッチをONにしよう!」のプログラムの一つとして、3月24日(土)、新潟県南魚沼市の飯塚農場に見学に行きました。
飯塚農場の飯塚恭正社長は、1969年に群馬県高崎市の青果市場で最高の卸値がついた『八色スイカ』を作られています。また、そこから更なる進化を求め、東京・神田の市場で、1~2を争うブランドとして、「越後飯塚農場西瓜」を育て上げた方です。
飯塚社長は、そのスイカを真冬でも味わってもらえるようにしたいという熱い思いを実現するために、農商工連携を活用した、八色スイカジュースを研究・開発中とのことです。
自ら作っている農作物に愛と誇りを持って「働いて」いる飯塚社長の農業魂について、直接お会いし、お話を聴くことができたことは本当に嬉しかったです。
また、飯塚社長は、大手農家にも負けない事業ビジョン、経営力を持っています。「農家もこれからは学ばなければダメだ!」と飯塚社長はおっしゃっており、年に一度大学の先生をお招きし、勉強会を行っており、そこで全国の農家との情報交換などをし、全国の農家さん同士のネットワークを築かれています。
私は、TPPや大手企業が参画した農業生産法人等にも負けない農業経営者の経営力、学ぶ姿勢と貪欲さは、どの産業で事業を行うに当たっても、必要なことだと思います。
弊社は「日本の未来の“働く”を考える」をコンセプトにしていることから、飯塚農場さんのように自らの仕事を愛し、誇りを持って取り込む事によって、更なる進化を遂げようとしている積極的な農業経営者を応援したいと考えています。
*ワーク『スイカの帝王こと飯塚恭正さんの八色スイカジュースを販売しよう!』の発表
なぜなら、そのような方々を応援することによって、農業が発展し、その地域が活発になり、ひいては、日本全体が元気になると信じているからです。そのためには、若者が就職したくなるような農業生産法人を創り、農業のみではなく、地域企業とも手を組み、地域活性化が可能な農商工連携などをサポートしていきたいと思っています。
3月22~24日の井仙研修「心のスイッチをONにしよう!」では、もうひとつ、新たな農業経営者との出会いがありました。
栃木県大田原市の前田牧場の竹原智恵子さん、正信さんご夫妻です。
前田牧場さんは、『循環型農業』を実践しています。
循環型農業とは、稲わら等を食べて育った肉牛から出る排泄物を堆肥にして、農作物の肥料として有効活用し、地域の中で資源が循環することを言うそうです。前田牧場さんの場合は、牛フンを活用するだけではなく、杉バークを使用することによって、より土を柔らかくし、美味しい農作物を作っているそうです。
そういった前田牧場さん「ならでは」のこだわりがあるからこそ安全・安心で美味しい農作物を育てることができるのだと思います。
また、前田牧場さんは、自家商品販売(お米、野菜、いちご、黒豆製品、餅、レトルトカレー等)や栃木の特産(唐辛子)の生産、ミートショップ経営、カフェ経営も行っており、すでに前田牧場ならではのブランディングを作り、事業を行っています。
しかし、竹原さんは更に事業を良くしていきたいと思っており、そのためには、前田牧場「ならでは」のこだわりをより多くの方に知って頂き、理解して頂く経営をしなければならないとして、本研修に参加して頂いたそうです。
ES経営を農業にも取り入れたいという思いを持って研修に参加して頂き、今後、地域を巻き込んで事業を行っていきたいという熱い志を語っていた竹原さんは、前田牧場のみならず、地域全体を活性化させる“エンジン”になられるのではないかと思っています。
弊社では今後、このような志高い農業経営者とお付き合いさせて頂き、農業を通しての人材育成や社会貢献活動を行う場づくりなどを行っていきたいと思っています。
「HATAGOいせん」を舞台としたES体感セミナー『心のスイッチをONにしよう!』に参加してきました。
せっかく、セミナーを受講するので、しっかり前向きに学んで、なにかひとつでも吸収しようと心に決めて参加したのですが、なかなか素直に自分自身を表現することができない私にとっては、他の受講生の皆さんとのワークショップが多いこのセミナーは、多少不安でした。
私は、2日目から参加したのですが、2日目は、本セミナーの一大イベントでもある、光丘先生のワークショップがメインでした。
朝、早速ワークの舞台である雪原へ車で移動すると、そこには、都会とは違う一面の銀世界が広がっていました。
東京は、春を感じ始めた季節ですが、湯沢は、まだまだ冬景色。雪こそ降っていませんでしたが、都会とは違い、車の音も聞こえない静寂の世界は、普段の日常とは異なる別世界という印象を受けました。
光丘先生のワークショップのコンセプトは「童心に帰る」
ワークショップは、自分が一番印象に残っている子供時代まで戻り、その時代で、自分を主役としたファンタジーの物語を作り発表することでした。
午後には、その設定をもとに2つのチームごとにシナリオを作り、夜には、そのシナリオで演劇を通して披露しました。
自分が創作した物語を皆の前で発表し、最後には演劇までする。最初は、非常に照れてしまい、正直恥ずかしかったのですが、チームの皆と少年時代を語り合い、発想や意見を出しないながら一つの物語を作っていき、また、それを演劇の中で表現するということは、思った以上に他の受講者との距離が一気に縮まりました。
いつの間にか恥ずかしいどころか、どんどん自分を出して、また相手のことも理解しようとしていました。このワークを通して、非常に受講者同士の絆を深める事ができました。
2つのチームとも物語も演劇も素晴らしいものでしたが、私個人としては、どうしてもファンタジーの物語を創作するのに苦戦してしまいました。
思えば、子供のころは、自由に発想し、簡単に自分の世界に没頭し、ファンタジーの物語を作ったり想像していましたが、年を重ねるごとにつれ、現実という壁が頭の中で大きくなり、気がつけば、こんなにも自由な発想ができなくなっているのだと改めて考えさせられました。
普段の仕事も既存の発想ばかりでは、自分も会社も成長していきません。
*かまくらの中で演劇の打ち合わせです。
もちろん子供のときのように、何も縛られない自由な発想というわけにはいきませんが、柔軟に物事を捉え、頭をやわらかくすることは、とても重要です。
日々忙しくて、現実ばかり見つめがちですが、たまには現実の流れを切って「童心に帰る」ことの必要性を強く感じました。
2日目は、光丘先生のワークショップのほかに、そば打ち体験をしたり、いせんさんのおもてなしを学ぶウエイター研修も行いました。
*チーム対抗そば打ち体験中。優勝チームにはプレゼントが・・・!
朝から夜遅くまでみっちりと研修が続き、非常に疲れましたが、どれも楽しく学ぶ事ができて、とても内容の濃い研修でした。
3月29日に、秀和システムさんより
人事労務の実務事典シリーズの第3弾、「給与・手当・評価制度」
が発売されます。
*アマゾンキャンペーン実施中!
昨年、12月に第1弾「採用・退職・社内規定」が、
今年2月に第2弾「懲戒・解雇・賃金カット」が
発売され、5冊連続シリーズの3冊目になります。
10名の仲間と一緒に書いているのですが
正直言って、このペースで書籍を執筆するのは
初めての経験です。
予想通り(?)メンバー全員が悪戦苦闘しながらも
妥協することなく、いいものに仕上がっていると自負しています。
今回の第3弾は、とくに、私たちがもっとも
経営者に伝えたい、給与は評価制度の巻です。
「辞典」とはなっていますが、
一つの項目を2~4ページで解説しており、
法律や客観的な統計などに沿いながらも、
私たちの考えてる理想の制度なども随所に書かせていただきました。
・残業代を計算したい
・賃金体系をつくりたい
・能力給を導入したい
・年俸制を運用したい
・考課者訓練をしたい
・360度評価を導入したい
・家族手当をつくりたい
などなど、54項目を思いを込めて、書きました。
経営者の方、人事担当者の方には、1.2巻と合わせて
ぜひ、1冊書棚においていただきたいと願っています。
さて、第4段は5月頃、第5段も7月までには
発行の予定です!
引き続き、仲間と力を合わせて頑張るぞ。
→ 人事労務の実務事典シリーズの第3弾、「給与・手当・評価制度」詳しく中身を見る
「HATAGO井仙で2泊3日で学ぶ、組織力を高め、会社を伸ばす「志」向上セミナー
心のスイッチをON!にしよう」に参加いたしました。
HATAGO井仙にたどり着くと、そこにはもう既に普段とは違う空間、違う世界があって、
この研修の3日間、私は越後湯沢だけではなく、さまざまな世界へ、時間へ、旅をしました。
初日は、HATAGO井仙の社長 井口さんによる講義と、実際にHATAGO井仙の館内を見学させていただきました。
*HATAGO井仙の廊下は、全て畳で、素足で歩くのがとても気持ちよかったです。
館内は、普通の旅館とは違い、工夫とアイディアが満載で、井口社長の説明にただ驚くばかりでした。
また、一番印象に残っているのが、落語実習です。
3日間の研修の江戸時代への入り口は、午後の講義、立川談修さんによる落語の鶴の噺でした。
まさかお客さんの中にお子さんも一緒とは、
と始まる前に、談修さんからお話がありました。
大人向けの落語だけを演じる予定だったそうですが、
急遽「鶴」も演じていただきました。
落ち着いてお話をしながらも、どうしよう、と慌てながら笑顔を見せる談修さんの八重歯が印象的でした。
さて、江戸時代にすっかり馴染んだ私は、勝夫妻に出会います。
「芝浜」の始まりです。
芝浜は、飲兵衛の勝とその女房の人情噺。
魚屋の勝はいつもお酒を飲んでばかりで、仕事をしません。
女房にしきりに言われ、やっと重い腰をあげ、魚市場へ向かいました。
ですが、時間が早すぎたため、市場はまだあいていません。その誰もいない芝浜の美しい浜辺で
勝は、煙管を吹かしていると、偶然財布を見つける。その財布について物語が進んでいきます。
その朝早くの静かな浜辺の景色が本当に目の前に広がるようで、
私は、談修さんの世界にのめりこんでいきました。
演目後、談修さんがしきりに言っていたのは、
お客さんに想像させるということでした。
例えば、きれいな女性がいる、ということを伝えるにあたり、
人それぞれに好みはお客さんそれぞれに「きれいな女性像」があり、芸能人の誰々、と言ってしまえば簡単ですが、そうではなく、そこはお客さんそれぞれの「きれいな女性像」を思い描いてもらう、それがバラバラでも構わないのです。
落語から学んだことは、想像してもらうということ、そのための伝えるということの大切さ、難しさです。
談修さんの落語で、私の頭の中には私の想像の勝と女房がいて、
私の隣で聴いていた方の頭の中にも、その人の想像の勝と女房がいたはずです。
それは同じかもしれませんが、違うかもしれません。
落語という一方向の話だけでなく、普段の相互の会話の中でも、相手に話を想像させる、ということが、大切なのだなあと気づきました。
1~100まで、事細かに説明しても伝わることは50に満たないかもしれません。
普段会話をするときにも、話の内容を想像してもらう、その想像の部分が違っていると勘違いしてしまうかもしれないので、そうならないよう言葉を選ぶ。
二人は最後仲良くハッピーエンドな訳ですが、
最後の最後まではらはらしました。最後まで想像させ、また、終わった後も想像するような、余韻が残りました。
噺の中で、談修さん演じる女房が涙を流します。
実際の女房がそこにはいて、その方はとても美しく、とても亭主思いなことが見て取れました。
そして、見ている私たちも亭主を思い、心揺さぶられました。
その後に、対談が行われ、立川流のお話や落語について、
また、談修さん直伝の落語を実際に実践してみる体験もしました。
実際に体験してみることで、「伝える」ことの大切さを五感で感じることができました。
心揺さぶるというのは、考えてもらう、想像してもらった奥にあるものだと思います。
そのためにどう伝えていくか、それは2日目の研修で学びました。つづく
グーグル、Amazonの経営の秘密は、日本の世界に誇るべき仕事観「おかげ様」を取り入れた
場作りにこそその秘密がある。「HATAGOいせん」は、中小企業で、その最先端の経営を実践
している最新の事例といえます。
弊社の顧問先の「HATAGOいせん」を舞台としたセミナーが終了いたしました。
このセミナーは、実際、地域NO.1のリピーター率を誇る「いせんさん」にお泊り
いただいて、旅館そのものを体感してもらうと同時に、井口社長からのお話や、
館内の説明は、もちろんのこと、落語家の方や、絵本作家などブロの方の表現力や、「心構え」
「着眼点」などといった暗黙知を自然の中で体感してもらうというものです。
言葉で言い表すと以上なのですが、言葉であらわせない「なにか」が、この3日間の研修では生まれてくる。今回も参加者のみならず、わたし達も大きく心を揺さぶられたセミナーでした。
そして、「笑」、「感動の涙」でフィナーレを迎えることができました。
参加者の皆さんにお伝えしたかったことは、いせんさんの商品やサービスといった目に見える
部分だけを見ていただくのでなく大切なのは、何が、お客様を、社員を、関係者を引き付けるのかその目に見えない、経営資源を巻き込むエンジンの作り方を学んでいただき、
よし、わたしも、この経営資源を呼び込む、磁場を生み出すような、「目に見えないエンジン」をつくろうと思ってもらうことです。
これからの、新しい経営形態は、「人は、お金のみで動くのでなく、おかげさまの心で
人は動く時代」になってきたいえます。わたしは、「つながり」や「絆」を総称して、昔からある「おかげさま」という日本人の大切な価値観である言葉で表現しています。つまり、
その商品やサービスに人のつながりや、自然との共生、
地域とのつながりといった目に見えないものを価値として、お客さんに
届けられているかということです。
これからは、「おかげさま」そのものが、お客様のニーズになる時代なのです。
この「おかげさま」を中心とした経営は、グーグル、任天堂、Amazonなどの
世界に冠たる業績を上げている企業が取り入れてる戦略です。
そして、今回の「いせん」さんのES体感セミナーでは、この最先端の戦略を中小企業
バージョンで形にし、しかもしっかりと実績をあげているという点で特筆すべき事例といえます。
井口社長が、この「おかげさま」を中心とした最先端の経営を中小企業ならではの形で
「雪国食文化研究所」を立ち上げ、地域や生産者をまき込む場をつくり、いせんさんの目に見えないエンジンとしてまわし続けているということです。
そして、ここまでの環境を作り上げるまでに、社員にその大切さを理解させ、「HATAGO」という
コンセプトを8年の歳月をとおして作り上げた、その執念を是非学んでいただきたいのです。
これからの経営は、実は、旧くて新しい、この「おかげさま」をニーズに組み込んだ経営。
それは、いままでのお金を中心とした等価交換の経営を少し見直し、まさに、縄文時代から
江戸時代まで続いていた、ボランタリー経済との融合である、「ハイブリッド経営」こそが、
グーグルやAmazonもさることながら、「いせん」 の事例が、証明しているとおり、
中小企業にとっても、これからの最先端の経営といえるのでは、ないでしょうか?
いよいよ週末からは、越後湯沢で、地域NO.1のリピーター率を誇る旅館、「HATAGO井仙」を舞台に、ESセミナーを行ないます。
題して、「10年後もおかげさま!ありがとうといわれ続ける会社組織のつくり方」
です。落語家の談修さん、児童文芸作家の光丘さんをお招きしての体感セミナーです。
ES経営を通して、参加された方々の企業が、見通しの立たない非連続な時代の
中で、いかに新しい価値をつくっていくのか。
ガラクタ同然の低価格で、短命なモノが、蔓延する中、成熟化した日本の進むべき道は、
クリエイティブで、それなりの価格の商品を提供していくことを考えていかなければ、社員の
給与を上げ、再投資することは不可能になっていくでしょう。
共通善に基づいた、ソーシャルな新しい価値をいかに提供していくのかを考え続ける場を
つくりつづける企業のみが、これからの非連続な時代を切り拓いていけるのだとおもいます。
さもなけければ、わたし達の子供達が、大人になった頃の日本は、感性の感じられないモノに溢れ、偽者のアニメのキャラクターが、登場しても何も感じないような、精神的にもそして経済的にも貧困化した国になってしまうのではないでしょうか?
「おかげさま」といわれる「作品」をつくることこそ、これからの日本の進むべき方向だとわたしは、考えます。
詳しくは「最高の現場」すべて見せます!リピーター率80%を誇る老舗旅館サービスの「舞台裏」視察セミナー『心のスイッチをONにしよう!』
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