「人事を制する者は経営を制す」

勤労感謝イベント「日光街道太陽の下のてらこや」【後編】


日光街道太陽の下のてらこやの3日目、本日は社会福祉法人パステルさんの利用者の皆さまと一緒に日光街道沿いの古河宿にある野木神社にて清掃活動を行いました。利用者の皆さまとの活動の中で、私たちはどのような気づきが得られたでしょうか?まずは、利用者の皆さまが切望していることは“働きたい”ということ、“人の役に絶ちたい”ということです。「仕事たのしい?」という質問に「○○で、いま働いています。とっても楽しいです」と体全体で、ニコニコしながら、喜びを表現してくれました。

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施設長さんからは、「ここにいる方々は日本だから障がい者かも知れません。しかし、もしここが近代化が進んだ日本以外の場所ならば、彼らは障がい者ではないかも知れませんね。」といいながら、彼らが耕した、800坪のニンジンが植わったすばらしい農地を披露してくれました。私達以上にきれいに真剣に、そして楽しそうに掃除をする彼ら、夕日に輝く彼らが耕した無農薬のニンジン畑を見て、私たちは、働くとはもっとシンプルなものだと言葉にならないなにかを感じました。


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夜にはワイズティーネットワークの根本社長さんをお呼びしての講演会。


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農業と商業を結びつけ3000万円の補助金をだすという、農商工連携という最近出たばかりの法律について私達が解説し、そのあと、実際にこの認定を受けた根本社長にご講演いただきました。「日本の未来のはたらくを考える」というテーマのもと、「農こそが、日本の働くの原点!そして、農の活性化が、地域に、日本全体に活力を見出す」として試みたセミナーでしたが、IT関係の方、旅館業の方、バイオ関係の方、お菓子やさんなど、農業と共に地域を元気にしようというお客様が、小山のこの地に集まり、根本社長を囲んで大いに盛り上がりました。


4日目の朝は開運のまちと呼ばれる小山の街歩きから始まりました。以下、小山の65歳のガイドさんの話です。定年以降は、起業しないといけない。起業とは、何も会社を興すことでなく、いままでの人生の中で培ってきたことを社会に還元すること。


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自分が、何を社会に還元できるかは、いかに一生懸命仕事をし、そして遊んできたかだ!定年になって充電期間といってボーっとしている人がいるが、それは、充電でなく、放電だ!1年で、30%、2年で50%、3年で70%も、活力は放電してしまう。世の中のつながりこそが、人として最期に行き着き、そのつながりに対し、人として出来ることをして最後を迎える。本当に、歴史を教わる以上に、仕事とは、何かを、教わる貴重なこれからの仕事の取り組む姿勢をガイドしていただきました。

午後には栃木乳業さまにお邪魔して大人の社会見学、60年前の甘味のパウダーを使っているレモン牛乳はなぜか、優しい味がします。本物は、色あせない!

私が、常日頃お世話になっている松本常務さんです。

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東武動物公園からゴールの日光東照宮を、日光の例弊使街道コースで、徹夜でたった一日の工程で100キロを歩くという。私が、敬愛する変なおじさんです。私が嬉しいのは、松本常務さんのような、「ミッションを持ったカッコイイ大人」が沢山集まってくれることです。松本常務さんは、会社の価値観を皆でつくった際の「徹底的に挑戦する」というミッションを、部下達に会社に自ら示すべくこうして歩いたのです。今時、常務の年齢で、24時間テレビの徳光さんくらいしかやらないようなことを、しかもサポーターなしで、1人歩き通して来たのです。かつて、日本を元気にしてきた団塊の世代の方々には、敬服します。そしていま、私達は松本常務のような人生の先輩から学ぶことが沢山あるのではないでしょうか?

ゴール!お疲れさま!今年、143キロ全工程を踏破したのは、延べ、170名の参加で、3名です。その中でも、3年連続が1人、2年連続1人と続けて達成した方がいるのです。 続けて踏破する、その姿勢は、常人ではできないと思うのです。今年も、ありがとうございました。おめでとうございます。


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ゴールでの記念写真。「ミッションをもったカッコイイおとな」、ここにあり。


皆で、日光東照宮参拝、東照宮の巫女さん直々のガイド、そして、特別参拝です。本殿では、宮司さんから、想像上の麒麟の絵の説明をしていただきました。徳川家康は、この麒麟という動物を、彼の事業のミッションの象徴にしました。この麒麟という想像上の動物は、平和な国にしか現れないという。徳川家康の願いは、いまもこの地で、この日本を世界を見守っているようです。

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表彰式の風景。今回は、スタッフとして今年の6月から自治会周りや、パンフレットつくり、会場の交渉、当日の裏方一切の仕事を引き受けてくれた学生達に修了証を渡しました。 働くことの大切さ、社会とのつながりそして、自らが確固たる仕事観をもってこれから社会人になる学生達に少しでもこのCSR活動をとおして、自分がやり遂げたのだという誇りと勇気をもってこれからの就職活動に社会に出ていただくための我々のエールの証として景品と共に渡させていただきました。2名の学生達の感動の涙をみて、私達自身も、この2名の学生達から挑戦することのすばらしさを学びました。一生懸命がんばり、仕事における大切なものをつかんだものしか分からない、感動の涙でした。心のスイッチが、ONになった瞬間でした。






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勤労感謝イベント「日光街道太陽の下のてらこや」【グリーンフェス編】


勤労感謝の日には、春日部庄和総合公園にて「グッドジョブプロジェクト:グリーンフェス」が開催されました。このイベントは、「人に地域に環境にやさしい持続可能な社会」をめざす日光街道沿いのさまざまな企業に集結していただき、思い思いのブースを設けてもらい、皆で楽しみながらお金より大切な次の時代の日本の未来の働くを考えようという思いのもと開催しました。


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会場では、児童労働問題を考えるフェアトレードのコーヒーブース被災地の野菜、地産地消の野菜
の販売ブース、割り箸や、自然の草木から作る、割り箸鉄砲、草木染体験、地元の名産であるそば打ち道場、そして、児童文芸作家のプロの方による思いやりや絆をテーマにした絵本の読み聞かせなど、「人に地域に環境にやさしい」日本の未来の働くを考えるブース出店に、春日部の市民の方や、日光街道沿いのまちの方々に私達のメッセージを体感していただきました。

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朝から会場には1000名を超える方々が集まり、イベントに向け準備を続けてきたメンバー一同、1年間の思いがやっと形になったと笑顔でいっぱいでした。JESメンバーの皆さん本当にお疲れ様でした。

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懇親会では、今回、特別協賛で、この1年間我々にさまざまなアドバイスをいただき、前日からそして、当日も朝方から準備に駆けつけてくれた吾妻商事さんや、前回引き続き今回もマイロゴつくりで、会場を盛り上げてくれた、協力企業・団体のデザイン&コミュニケーション研究会の皆さん、そして学生ボランティアの皆さんにも参加していただき思い思いの感想をいただきました。

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その中で印象的だったのは、協賛の風船を子供達に渡したときのエピソード。風船をもらう子供にも色々いるというくだりから、「ありがとう」を自然にいえるこども、そして、「ありがとう」を言い忘れた子供に「○○ちゃん、こういうときは、なんて言うの?」といってありがとうという言葉の意味を体感させる親御さんがいる中、一方で、何度も何度も風船をなくしたと言っては、風船をもらいにくる子供や、列を押しのけ子供が5人いるからと5人分もらっていく大人がいるとう感想は本当にその通りだとおもいました。風船を渡すという一つのことだけでも色々と考えさせられる、そんな感想をいただきました。「ひとは人によって人になる」。気づきの多い一日となりました。






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勤労感謝イベント「日光街道太陽の下のてらこや」【前編】


勤労感謝イベント「日光街道太陽の下のてらこや」、日本の未来の働くを考えるをテーマに今年は3つのコースに分かれてイベントを開催し、障がい者の方々との清掃活動を行うなど新しい試みにも挑戦しました。まちなかの史跡めぐり、働くをテーマとした講演、街道の掃除などを行いながら街道をめぐる「日光街道まちあるきてらこやコース」、ただひたすら、街道を5日間で歩きとおす「日光街道徒歩行軍」、人に地域に環境にやさしい社会をつくるをテーマとした「グリーンフェス」。今年も社長さんや新入社員の方、学生さんまでたくさんの方々に参加して頂きました。

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日頃の行いが悪いせいか、初日は大雨の中でのイベント開催となりました。それでも、朝早くから1人も欠けることなく参加していただいたこと、そして、全員が、大雨にうたれ寒いのにも関わらず、笑顔で「楽しかったですよ!」といっていただいたことは、私としては何よりも嬉しかったです。


出発式では“この雨の中をいかに楽しく歩くのか”、弊協会のクレドにしたがって皆で発表し合い、参加者からは、「今日の雨は、かえって、初日にふさわしいシチュエーションですね!人生も仕事も楽しい状況ばかりでない、それをいかに工夫して皆で楽しむかが大切ですね。」といった前向きな言葉がたくさん聞こえてきました。

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今回のイベントでは、日光街道の歴史上の偉人について勉強することも、「日本の未来の働くを考える」うえでの大きなテーマの一つでした。日光街道は、徳川家康、吉田松陰、松尾芭蕉、二宮尊徳など偉人達の“働く”を勉強し、体感するのに最高の街道なのです。


歴史ガイドの酒匂先生による歴史クイズを答えながら街道を歩くという企画、中でも印象的だったのは、松田松陰が処刑された場所である十思公園でのガイドとワークです。

吉田松陰の留魂録、自分のこの身が、滅んでも魂だけは、弟子達の心に残るはず、弟子達よよろしく頼むというこの吉田松陰の死生観は、参加者の心を打ち、その後、吉田松陰にならい辞世の句を皆で考えるというワークを行いました。最初は戸惑っていた参加していた学生からは「改めて、社会にでることの心構えを学んだ。働くとは、生きることなのだ」との言葉をいただきました。


次に、雨の中でのワークショップ、リピーター率9割を誇るCWRというワークショップです。このゲームでは、チームワーク、ゼロベース思考、柔軟性、状況判断力などを、チームで問題を解きながら体感してもらいました。


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今回は、雨だったせいか、皆さん判断力低下状態。しかし、優勝したチームは、そのような中でも冷静に一丸となって問題を解くことに専念していました。参加者からは、「いつどんな状態でも心を整えておくことの大切さを学んだ」、「学生さんの柔軟なものの見方、反省させられました」との感想をいただきました。

一方、日光街道徒歩行軍チームは、日本橋から草加までの約20キロをゴールに向け土砂降りの中をひたすら歩き続けました。雨で口数が、少なくなる中、わざと元気をふりまく人、沿道の掛け声、靴も服もズブ濡れ状態だけど、なぜか心は、晴れ晴れとしていました。

参加者の皆さんは、どんな思いで、この雨の中の行軍に参加したのでしょうか?
去年に引き続き連続での参加で「就職もきまり、今年は、違った見方で、このイベントに参加し、社会にでる心構えを多くの人たちとの出会いの中から学びたい」といっていた学生さんや、初参加で、終始にこやか元気いっぱいだった60歳を超えての参加者の方、また、「今回、初日だけ参加し、後半は、距離も倍の40キロ超なので、参加するかどうか迷っていたが、吾妻商事さんの、小出リーダーや、皆さんの元気に励まされ楽しく参加できた。ぜひ、次も歩けるかどうか分かりませんが、参加したい」などの嬉しい感想をたくさんいただきました。


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懇親会では、行軍チームもてらこやチームも皆で、ゴールしたことを讃えあえ大いに盛り上がりました。
今日一日をメンバーと讃えあうバックフィードバックというワークショップを行い、みなでおいしいお酒をいただく最高のひと時。その中で、私自身が、嬉しかったことは、弊社で、今年、1年目の新卒社員の件です。 彼女は、学生の時からこの日光に携わりこの日光が縁で弊社に入社した社員です。

*懇親会にて、振り返りワーク「バックフィードバック」で感謝と思いをこっそり伝えます。
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毎年参加してくれる何名かの参加者が、彼女のことを覚えていて口々に「顔つきが変わった。すごい成長した。あんな良く気づく、笑顔が綺麗な人になるとは、見違えるほどだ」と言ってくれたこと。
そして、その中の1人、昨年、今年と参加者の学生さんが、「彼女の成長を見て、僕も御社に就職したい、僕も彼女のように成長したい」といってきてくれたことです。このイベントで、知らないところで、ひっそりと誰かが、誰かに勇気を与えているのだなあとこのイベントを続ける意義と励ましをいただきました。






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