今日は、上尾法人会でセミナーを行なってきました。
テーマは、「貨幣を超えた新しい働き方の新しい企業文化のつくりかた」
について、第一部は、ES(従業員満足)を中心とした企業文化の大切さの話を
させていただき、ESの本来の意義は、「従業員にお金や、休みを与えることではない、
本来のESの意義は、仕事を通しての自己の成長、承認、やりがいのある仕事そのもの」
といった人間性尊重経営のことであるという話をさせていただきました。
そして、動物性と人間性の違いについて触れ、ボランタリー経営を事業に取り込む
ことの大切さとして、先日取材した、自社の敷地を地域に解放している
伊那食品工業の事例や、弊社顧問先であり、農商工連携でもお世話になっています、
越後湯沢のおもてなしNO.1の旅館・旅籠屋いせんさんを事例として取り上げさせていただきました。
旅館業界をまちの玄関口と位置付け、まち全体を活性化させる取り組みをしている例
などを紹介いたしました。
第2部は、「貨幣を超えた新しい働きかたの新しい人事評価のつくりかた」
をテーマに、会社の価値観を人事制度に反映させるためのクレドアセスメントについて
解説させていただきました。
このテーマは、中小企業を対象にした仕組みでは、我々が、
一番最初で、次回、12月に、私が、「日本賃金学会で発表するテーマ」として
掲げているものです。
企業文化という多様化されたものをなんでもかんでもお金という
単一な尺度ではかることによる、企業文化の単純化の危険性について述べ、その対応策として、
大手で、既に導入している、小林製薬さんや、日本テレコムさんのバリュー評価という方法を
事例を解説させていただきました。
そして、これを中小企業で展開するには、どのような視点で行なうかを
参加者に述べさせていただきました。いままでの、賃金の分配システムが、中心だった
人事制度を、共感資本という、会社の企業文化を高め、個人が、金銭より大切な報酬への
気づきをいかにシステムとして作り上げていくかを解説させていただきました。
参加者の方々は、初めて聞く内容でしたが、今回は、美容室の社長さん、建設業の50年の
社歴をもつ地元密着の社長さん、100年を超える社歴をもつ木材店の幹部の方など、真剣に
聞いていただき、まだ慣れないセミナーテーマとしては「クレドをつくってみよう」、「まだ人事制度がないので、小さい会社ならではの企業文化を高める人材アセスメントをとりいれた制度をつくろう」など、前向きな方々が、いらっしゃってくれ一安心でした。
次回の学会発表もがんばろう!
先日、日本大学1年生向けに「キャリアデザインセミナー」を行なって
まいりました。
大学に入学してまだ半年しか経っておらず、ようやく大学生活に慣れてきた
学生に向けた講義ですので、就職活動に向けて、というよりは、
「そもそも”社会に出る”って何?何で社会人として働くの?」という
基本的なお話をお伝えしました。
まず行なったワークは、「あなたはなぜ大学に入りましたか?」という
ダイアログ。
前後左右の人たちと話をしながら、自分の気づきも深めていく、というのが
「ダイアログ」ですが、最初は初めて話す人たちとの話すのが
恥ずかしかったり緊張したりしてモジモジしている学生もいました。
しかし、すぐに打ち解け、いろいろな意見を交わしていました。
特に目立った回答は、「きちんと就職するため」「資格をとるため」。
中には、「人脈を広げる」「自分探し」「やりたいことを見つける」といった
意見も出てきました。
そして、次に行なったワークは、
「働くことで得られること、働かないことで得られること、は何ですか」。
これはまさに普段私たちが取り組んでいる「ES」の考え方の中の
「非金銭的報酬」、そして「つながり」の大切さ、に気づくかどうか、
というワークです。
100名以上の学生が参加していましたので、小グループに分かれての
ダイアログの中でまとめられた結果を黒板に書き出す様子は、
とても賑やかで、かなりの数の項目が挙げられました。
一例を挙げると、「働く」ことで得られることとして、
・信用、信頼 ・お金 ・人間関係 ・礼儀 ・地位、名誉 ・達成感
・ストレス ・困難 など
「働かない」ことで得られることには、
・時間 ・お金のない生活 ・まわりからの批判的な意見 ・喪失感
といった意見が出てきました。
今私たちがESコンサルティングを通して企業の方々にお伝えして
いることでもありますが、
「目には見えない大切なもの」の価値に気づくアンテナを、学生のうち
から磨いて、多くのことを吸収して社会を生き抜く力を養って欲しいと
感じています。
「かっこよく働く大人」がまわりにはいない、と嘆くのであれば、
自ら新しい世界に足を踏み入れて「かっこよく働く大人」を見つけて
欲しい。
学校生活が単調でつまらない、と思うのであれば、
大いに本を読み、たくさんの人と出会い、”経験知”を積み重ねて
欲しい。
この混迷の時代に社会へ羽ばたこうとする学生たちには、
そういった「あえて一歩踏み出す」チャレンジングな姿勢と、
「場から学ぶ」豊富な経験知を蓄えていって欲しいものです。
今回参加した学生達は、自らの意欲で参加した人もいれば、親や周り
に言われて参加した人もいることでしょう。
けれども、動機は何であれ、自らのキャリア構築のために何か得ようと、
貴重な時間を費やしたわけですから、
そのことをまずは自信にもって、誇りとして、これからの学生生活を
歩んでいって欲しいと思います。
「横浜型地域貢献企業認定制度」認定式の基調講演で、
「社会によろこばれる会社のESを軸とした組織づくり」というテーマで
お話をしてまいりました。
「横浜型地域貢献企業認定制度」とは、横浜市民の積極的な雇用や、
市内企業との積極的な取引き、地域ボランティア活動などの社会的な
事業に取り組む企業を認定し、支援するものです。
新たにエントリーした企業の方々への認定式のあとに、
私の方からESに関するお話をさせていただきました。
セミナー後の金野からのセミナーの概要と感想です。
今日は、私達のアルパカファームの待ちに待った収穫です。
今回は、小松菜に、ラディシュ、農園長の中尾君も最高の笑顔!
今回、はじめて収穫だけお手伝いに来た、ちゃっかりものの
スタッフも大満足でした!
師匠の山﨑さんには、感謝!
それにしても、畑では、誰でも笑顔になるから不思議です。
ムッとした顔で、収穫している人っていないですよね。
自然とのつながり、仲間とのつながりそんなことを感じさせる1日でした。
思った以上の出来で、みんな笑顔。
収穫後は、草取りに次の種まきのために新たな畝づくりに励んでいます。
次回は、学生を連れて、農場に行こうと思います。
農場にいくと、その人の人柄が良く見えるので私の立場としては、
学生の性格を知るのに農業研修はありがたいです。
雑草と間違えて、抜いてしまう人。
間引きの際に雑にあつかい、茎を折ってしまう人、チームワークを取れる人、
学生達の人柄が見えてきます。
実は、それがそのまま日常の仕事にもリンクしているのです。
声無きものに対していかに感じ取り行動できるか、
そんなことを育むのに思いのほか効果があるのだと思いました。
収穫した、ラデッシュと小松菜で師匠の山﨑さんのはからいで、
師匠のご家族の方と一緒にピザ釜で焼いたピザをいただく。
最高のひと時。
働くこと、そして、一つのピザ釜をみなで囲んで収穫の喜びをみなで語らい、
ピザを分け合う。
飛躍するが、そこには、今のお金を中心として、
人が動くという社会とは違った、もっと原始的な本来の働くことの
よろこびの原点を感じる。
スタッフのみなが少しでも働くことの本来の
意義をすこしでも感じてくれたら、熱射病になりかけながら、畑を耕した
甲斐もあるのだが・・・・・。
10月3日(月)、“第一回さくらWORKS わくわく交流サロン”が開催されました。今、社会的な問題を新たな事業を起こすことによって解決しようとする「社会起業家」が注目を集めています。
今回第一回目となった“わくわく交流サロン”では、毎回、地域や環境、社会の為に様々な活動を行っている経営者・企業家等をゲストスピーカーとしてお招きします。
今回は、記念すべき第一回目のゲストスピーカーとして株式会社大川印刷・代表代表取締役社長・大川哲郎氏にお話していただきました。
第1部では大川社長による基調講演、“人と社会と環境にやさしいグリーンな活動を目指す”というテーマでお話し頂きました。
そして第二部では、引き続き大川哲郎氏にご出演いただき日本ES開発協会会長矢萩大輔さんとの対談が行われました。
まずは第一部、大川印刷がどのような思いでどのような活動を行っているのかについてお話していただきました。大川印刷では“エコライン構想”という取り組みを行っているそうです。印刷会社の仕事のうち営業からトラックでの発送まで、つまり最初から最後まで一貫して環境に配慮して行こうという試みです。具体的にはインクに使う石油系溶剤の無使用、持続可能かつ合法的な森林認証紙の利用、赤ではなくオレンジを使うなど色覚障がいをもった方などへの配慮などの活動を行っているそうです。
“印刷は目的ではない、印刷の先に目的がある”、“印刷を通して社会を変える”全ての業界と関わりを持つことができるという印刷業界ならではのメリットを活かし、大川印刷では環境・高齢化社会・医療などの社会問題に印刷を通して関わっていっています。
お話していただいた中に、宗教上、食することができない食べ物がある方の為に、飲食店などで食材を絵文字で表示するといった活動がありました。
食材を絵文字で伝える食材ピクトグラムを説明する大川社長
これは大川印刷とNPO法人が協力して実現した取り組みで、本当に“思いやり”にあふれた活動だなと感じました。
第二部では、本業を通した社会貢献活動を行っている大川社長、“日本の未来のはたらくを考える”“ミッションをもったカッコいい大人を世界中に増やしていこう”というテーマのもと活動している日本ES開発協会の矢萩会長の対談を通し、“働くとはなにか”“仕事とは何か”について考える場となりました。
これまでのお金で人が動く社会から、お金以外の価値観で人が動く社会へ。“思い”や“感謝のこころ”から人が動く社会へ。“仕事そのものが社会貢献”、働けば働くほど社会の為、人の為になる、そんな働き方をする人が増えていけば日本の未来は明るいと感じました。究極を言えば“利他ではなく利己”、人の為に働いて自分が幸せになる、自分の幸せの為に社会貢献を続けていくという働き方ができれば最高だと思いました。
最後の大川社長からのメッセージでは、東日本大震災の際にニュースから流れてきた奥様の話がありました。“もう、何もいらない”。家族と再会することができた奥様の口からこぼれた言葉だそうです。“自分にとって本当に大切なものは何か?”今一度、自分にとって本当に大切なものは何かを考えたうえで10年後20年後の理想の未来を想像する。そして、今から出来ることをコツコツと継続していけたらと思いました。
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