「心のスイッチをONにしろ!!」、第二部スタートの言葉 と同時に、会場が急に暗くなりました。
スポットライトの先は、この間井上整形外科のお話をしてくださった金野さん。
社員に書いてもらった「仕事を通した成功体験記」に基づいてまとめられたというストーリーの朗読です。
朗読を聴きながら、自分自身のこれまでの経験を思い出しました。
あの時、上司とこんなことがあったな・・・、
すごく緊張したけど、その後大きな達成感を味わえたな・・、
あれは、一人じゃできなかったな・・・、
これまで仕事に取り組む中で感じてきたおもいがよみがえってきました。
朗読が終わると、矢萩先生の講義のスタートです。
まず、インパクトがあったのが、35歳の社長さんのお話。
私のまわりにも、今はやりの「セミリタイア」を目指して30代前半を走り続けている友人がいますが、果たして、晴れて大金を手にして「セミリタイア」できたとき、それが彼にとって本当に「幸せ」と言えるのだろうか・・・?
「仕事を通した人生の成功」という意味を、改めて考えさせられました。
それから、矢萩先生が何度もおっしゃっていたのが、「仕事の報酬」という考え方。
仕事の報酬=お給料、と考えがちですが、仕事で得られる”お金以外の報酬”
って何だろう??―、それを考えることが、ES(従業員満足)の取り組みの第一歩なんだ、ということでした。
うちの会社で得られる「仕事の報酬」って何だろう?
私と水澤さんは、講義を聴きながら顔を見合わせました。
社員同士、あるいはお客様との人間関係?
うちの会社の仕事を通した自分自身の成長?
この仕事でしか得られない、スキルやノウハウ?
我がPALM株式会社でも、今年から「CS(顧客満足)向上のためのES(従業員
満足)向上」ということに取り組むことになったけれど、仕組みを創って
動かすだけではなく、まずはこういうことを皆で考えて、社員一人ひとりの
心の中にアンテナを立てることが大事なんだ、ということが分かりました。
第三部は
いよいよディスカッション。
私たちはひと息入れるために、会場の外の休憩スペースに行きました。
そこには今回のセミナーに参加している方々が集まっていて、
「うちの会社もこういうことをやんないといけないと思っているんだけど
ね・・・。なかなか後回しになってしまっていて。」
「私は、今日はじめて、CSの前にES向上に取り組まなければならないという
ことが分かりました。
これまで一生懸命CS向上の運動を仕掛けてきたけど、その前にやらないと
いけないことがあったんですね!」
などと、ディスカッションが始まる前だというのに、皆さんで盛り上がって
いました。
うちの会社だけではないんだな・・・。
リーダーの方や、人事部の方が抱えている悩み、おもいは共通なんだな、
と思いました。