グーグル、Amazonの経営の秘密は、日本の世界に誇るべき仕事観「おかげ様」を取り入れた
場作りにこそその秘密がある。「HATAGOいせん」は、中小企業で、その最先端の経営を実践
している最新の事例といえます。
弊社の顧問先の「HATAGOいせん」を舞台としたセミナーが終了いたしました。
このセミナーは、実際、地域NO.1のリピーター率を誇る「いせんさん」にお泊り
いただいて、旅館そのものを体感してもらうと同時に、井口社長からのお話や、
館内の説明は、もちろんのこと、落語家の方や、絵本作家などブロの方の表現力や、「心構え」
「着眼点」などといった暗黙知を自然の中で体感してもらうというものです。
言葉で言い表すと以上なのですが、言葉であらわせない「なにか」が、この3日間の研修では生まれてくる。今回も参加者のみならず、わたし達も大きく心を揺さぶられたセミナーでした。
そして、「笑」、「感動の涙」でフィナーレを迎えることができました。
参加者の皆さんにお伝えしたかったことは、いせんさんの商品やサービスといった目に見える
部分だけを見ていただくのでなく大切なのは、何が、お客様を、社員を、関係者を引き付けるのかその目に見えない、経営資源を巻き込むエンジンの作り方を学んでいただき、
よし、わたしも、この経営資源を呼び込む、磁場を生み出すような、「目に見えないエンジン」をつくろうと思ってもらうことです。
これからの、新しい経営形態は、「人は、お金のみで動くのでなく、おかげさまの心で
人は動く時代」になってきたいえます。わたしは、「つながり」や「絆」を総称して、昔からある「おかげさま」という日本人の大切な価値観である言葉で表現しています。つまり、
その商品やサービスに人のつながりや、自然との共生、
地域とのつながりといった目に見えないものを価値として、お客さんに
届けられているかということです。
これからは、「おかげさま」そのものが、お客様のニーズになる時代なのです。
この「おかげさま」を中心とした経営は、グーグル、任天堂、Amazonなどの
世界に冠たる業績を上げている企業が取り入れてる戦略です。
そして、今回の「いせん」さんのES体感セミナーでは、この最先端の戦略を中小企業
バージョンで形にし、しかもしっかりと実績をあげているという点で特筆すべき事例といえます。
井口社長が、この「おかげさま」を中心とした最先端の経営を中小企業ならではの形で
「雪国食文化研究所」を立ち上げ、地域や生産者をまき込む場をつくり、いせんさんの目に見えないエンジンとしてまわし続けているということです。
そして、ここまでの環境を作り上げるまでに、社員にその大切さを理解させ、「HATAGO」という
コンセプトを8年の歳月をとおして作り上げた、その執念を是非学んでいただきたいのです。
これからの経営は、実は、旧くて新しい、この「おかげさま」をニーズに組み込んだ経営。
それは、いままでのお金を中心とした等価交換の経営を少し見直し、まさに、縄文時代から
江戸時代まで続いていた、ボランタリー経済との融合である、「ハイブリッド経営」こそが、
グーグルやAmazonもさることながら、「いせん」 の事例が、証明しているとおり、
中小企業にとっても、これからの最先端の経営といえるのでは、ないでしょうか?
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