先日、日本経営合理化協会主催の
「どの会社にも1~2割は必ずいる!!今どき“問題社員”活かし方 対処の仕方」のセミナーに参加してきました。
このセミナーの講師は有限会社人事・労務のコンサルタントの瀧田先生です。
参加者は約60名で主に中小企業の事業主と思われる方が占めていました。
内容は4部構成になっており各章は以下の内容です。
第1章 今、経営の最大リスクは、社員が起こす「労働問題」「個別労働紛争」だ
第2章 現役社長が語る!我社で何がおこったか、どう解決したか
第3章 訴訟になる前に手を打つ!自社ですぐ取り入れられる問題社員の対処方法
第4章 問題社員に対しての最終決断=法的に問題なく、社員も納得する形での決着
セミナー終了後、瀧田先生にインタビューさせて頂きました。
問題社員の対応について就業規則などのポイントを解説。
第1章はまず、労働相談、個別労働紛争件数のデータを基に最近の紛争の動向について説明がありました。そして会社を訴える社員はなぜ増えているのか、年功序列・終身雇用制度崩壊やゆとり教育による価値観の変化が与えた影響について。労働問題で監督署の是正勧告、裁判となった事件を実際の事例で解説。
第2章は瀧田先生とある現役会社社長とが対談の形で実際にその会社で起こった事件を社長がどのように解決していったかの苦労話がありました。契約社員を雇止めにしたら200万円請求されたがあっせんに持ち込み解決した話など他では聞けない生々しいお二人のやり取りに参加者は自分の会社のことのように身を乗り出して聞き入っていました。
第3章は採用時に問題社員を事前に見抜く方法として面接時の注意点、身元保証人の必要性、インターンシップの活用方法や問題点、労働条件の明示方法などトラブル回避の様々な方策の説明がありました。問題社員の対応には何処がどのように問題なのかの根拠を示し、注意したことを通告書として証拠を残しておくことも重要とのことでした。
第4章は問題社員への対応としては最終的には解雇ということになるが、それはあくまでも最終の決断であること。
解雇と退職の違いや裁判で解雇が認められたケース、認められなかったケースの事例説明。正しい問題社員のやめさせ方を①勤怠が不良な社員・指示命令を聞かない社員②能力不足の社員・勤務成績不良の社員③私生活に問題がある社員④事件・事故を起こした社員の4つのパターンに分けてそれぞれに当てはまる判例を交えて説明がありました。
労働者が労働紛争を解決する方法として監督署への駆け込みから裁判まであるが、それぞれの特徴と会社が留意しておかなければならないこと。最近多くなっている労働組合ユニオンへの対応方法。
今後、問題社員は増えていく傾向にあり、労務のリスクは増大する。会社はしっかり隙のない労務管理をすることにより未然にトラブルを防止することができる。本セミナーでその対応策が数々の事例を基に示されており、自分には大変勉強になる有意義な1日でした。
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