皆さんは、「江戸文字」というものをご存知ですか?
実は私、昨日、提灯屋さんに提灯の絵付け体験に行ってきました。
スカイツリーの絵が描かれている無地の提灯に、自分の好きな文字を
いれて、色をつけるというものなのですが、この文字を「江戸文字」
で空白いっぱいにダイナミックに書くことが一番のポイントなんです。
今回、教えて下さった親方も、この「江戸文字」というものをまず受講者
に知ってもらいたいということで、提灯の絵付けに入るまえに、江戸文字講座
をしていただきました。
まず、誰もいない寄席の客席の絵を渡されると、その客席の上を塗りつぶす
くらい大きく、自分の好きな言葉を書くように言われます。
私は、「笑」という文字を紙いっぱいに書きました。
しかし、わたしの文字を見た親方が一言
「これじゃお客さんがらがらだよ」
そこで私は、どうして、客席の上に文字を書くのかと聞いてみました。
「江戸時代は、火事や天災が多く、人々の暮らしも決して裕福ではなかった。
でも、そんな中で生まれた逞しい商人の心意気がこの文字に表れているんだよ。
当時、江戸の寄席の看板は、スペースいっぱいに大きく文字がえがかれていたんだ。」
さらに、大きく書くだけでは埋まらないスペースを埋めるべく、文字にたくさん
”ひげ”をつけたりしているうちに、とても粋でカッコイイ文字になったんだそうです。
こうしたお話しを聞いて提灯を作ると、職人になったような気分で、
何やら神経が研ぎ澄まされていくようです。
そして、遥か江戸時代に想いを馳せながら完成した提灯がこれ!!
日本ES開発協会提灯!!
「日本の未来の働くを考える」という私たちのテーマにとっても、
遥か江戸時代の商人たちの粋な心意気は、もしかしたらなにか大きな
ヒントに繋がるのかもしれませんね。
他にも、ドングリやペットボトルを使った可愛いオブジェも教えていただき、
大変楽しい一日となりました。
*どんぐりトトロ
私たちがつくった提灯やオブジェは、12月2日、「グリーンなカタリバ」にて飾らせて
いただきます。
皆さん、是非見に来て下さいね!!
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