「朝顔につるべとられてもらい水」
加賀の千代女
これは江戸時代につくられた歌です。
朝水を汲もうと井戸に行ったらつるが巻き付いており、
朝顔を生かすために、隣の井戸まで水をもらいにいきましたという内容です。
これを、草主人従(そうしゅじんじゅう)といいます。
朝顔だって必死に生きようとしてる!
それを人間様がいかにも
ひとりでいきているようなつもりになって
朝顔のつるをぶったぎるなんで、大間違げぇだ!
という粋な江戸の人の考え方がこめられています。
他にも、「結界わきまえ」という考え方があり、
これは、自分の立場、力量、器量をわきまえるということです。
人間が、身の丈をこえて自然を破壊し、
恩恵をいただくだけではいけないのです。
このように、江戸時代には
今のわたしたちが学ぶべき庶民の生活を
支える考え方がありました。
江戸仕草といわれ、本も多く出版されています。
ぜひいちど手にとってみてはいかがでしょうか?とてもおもしろいです。
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