美術館の経営について考えていた時、
「安曇野ちひろ美術館をつくったわけ」という本と出会いました。
この本の著者である松本猛さんは
絵本作家のいわさきちひろさんのお子さんで、
一番のちひろの絵本の読者だったのだと思います。
猛さんは、間近で絵本をが描いているのを見たてたこともあり、
絵本も立派な美術的作品だ、ということを思ったそうです。
また、美術館はもちろん絵を見る場所ですが、
見なくてもよい、とこの本の中で言っています。
「美術館」というと、かたくて教養を深めるための
勉強の場というイメージがどうしてもあるのですが、
そうではなく、
美術館は本来芸術を楽しむための場であり、
それは絵画ではなく、空間を楽しむことが大切なのではないでしょうか。
先日、いつもデザインをお願いしている方に
今年の日本ES開発協会のイベントの
フライヤーの表紙イメージ画を依頼したところ、
とても可愛らしいイメージを作っていただきました。
それを見て、
「この絵を見るとなんだか幸せな気持ちになるね。」
と、しばらくみんなで見入ってしまいました。
“絵”ってそれ自体が何か直接言葉を発しているわけではないし、
見る人によって、見たときによって
感じ方もさまざまだと思います。
それを見て何かを感じることができるよう、
その、場所作りを猛さんはしたかった、
また、そういったことを伝えたかったのだと、
思いました。
⇒日本ES開発協会
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