倉本聰の「帰国」という舞台を見てきました。
第二次世界大戦のさなか、国や家族を思い、
命をかけた英霊たちが、現代の日本を見に、一時帰ってくるという内容です。
そこで英霊たちがみた光景とは。
近くにいても、文字だけのコミュニケーションをとっている携帯電話の普及。
家族を病院にあずけたまま、お見舞いにもいかない家族の絆の喪失。
子供たちの心は歌をうたうことを忘れていないか。
若者は、俺には関係ないと歌い、豊かさを甘受していないか。
生や死を感じる文化があるか。
そんなことが表現されていました。
戦中、戦後の日本を支えたものの正体が、
人への想いや祖国を愛する気持ちであったなら、
私は、その世代の方々の想いを、感じず、考えず生きてきたような気がします。
今、この日本で、幸せや豊かさのためにできることは、
人と人との絆を結び、誰かを思い生きることの強さを感じる機会を
つくることが考えられないかと思いました。
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