新潟に出張のあと、ホタルを観にいく。
場所は、雪国自然公園といって里山を、地域の方々がボランティアで保全し公園として運営している。
この日、7月3日が、ホタル観賞の特別拝観最終日。
里山のぬかるんだ林の道。カエルの鳴き声、草木の匂いが、忘れかけていた
少年時代を思い出させる。夜中に友達とカブトムシをワクワクしながら採りに行った
あの感動だ。
今は、もっときらびやかな大きなカブトムシが世界中から輸入され子供たちの人気の的だとか?しかし、どんなに金色に輝く、大きなカブトムシでも、私が少年時代に捕まえたあの変哲のない堂々とした日本のカブトムシには敵わない。
友達と夕方、学校の帰りにカブトムシの来そうな木を見つけ出し、夜中に
待ち合わせをして興奮で眠れない思いをして、山の中に入っていく。
そして、夕方に仲間とめぼしをつけた木にかカブトムシを発見したときの感動は、
どんなきらびやかなカブトムシより優る。
そして、このカブトムシの木は僕たちだけの秘密の友情の木となるのだ。
目の前に繰り広がるホタルの乱舞をみながら、いまの子供たちに、消費以上の
大切なものを気づかせる場をつくるのは、われわれ大人の仕事ではないのかと思う。
お父さんが、着物を着せたこどもと一緒にホタルを観ている。
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